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77.ものの役にたつのは

菜根譚
09 /08 2018
暴れ馬も調教次第では乗りこなせる。鋳型からとび出した金も、やがては型におさまる。一見、手におえぬようなような人物が、案外とものの役にたつものだ。

これに反して、のんべんだらりと日を送り、いっこうに発奮しない人物は、一生かかっても少しも進歩することはない。

白沙先生も言っておられる。
「人として迷いが多いのを恥じることはない。もし、何の迷いもないというのなら、それこそ困ったものである」




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76.水清ければ

菜根譚
09 /08 2018
ゴミ土の上には作物が茂るが、澄み切った水には魚も住まない。

汚いものをも平気で受け入れる度量があってこそ大人物だ。自分だけで清潔ぶり、小さなカラに閉じこもることをやめよう。




75.虚にして実

菜根譚
09 /08 2018
人の心に雑念がなければ、理性と勇気がそこに育つ。人の心が理想にあふれていれば、欲望がつけいるすきはない。




74.迷いと苦しみの果てに

菜根譚
09 /08 2018
あるときは喜び、あるときは苦しむ修行をしつくした上で得た幸福であれば、永久にわがものとすることができる。あるいは疑い、あるいは信じる真理探求の苦難を経てつかんだ確信であれば、それこそ真実のものといえよう。




72.成長の条件

菜根譚
09 /08 2018
気候が温暖であれば万物が成長し、寒冷となれば枯死してしまう。

万事に冷淡な人間は幸運に恵まれることも少ない。幸運に恵まれて、長くその喜びをうけるのは、必ず心がおだやかで、愛情ゆたかな人物である。




71.一つでも失敗すれば

菜根譚
09 /08 2018
十の予想をたてたうち、九つまで的中してもさして感心はされないものだ。だが、そのうちの一つでもはずれれば、その責任を各方面から追及されるだろう。

十の計画をたてたうち、九つまで成果をあげてもそれほど評価はされないものだ。だが、そのうち一つでも失敗すれば、それを非難する声がいっせいにあがるだろう。

これを承知しているから、君子は、あれこれと口を出すよりは沈黙を守るのであり、才能をひけらかすよりは無能をよそおうのである。




70.幸福をまねくには

菜根譚
09 /08 2018
幸福を無理引き寄せることはできない。喜びの心を育て、自分の周囲を和気あいあいとすることが、幸福をまねく道である。

不幸から身をさけることはできない。人を傷つけるような心を捨てて、不幸をまねく原因を取りのぞくよりほかに方法はない。



69.火、氷、溜り水

菜根譚
09 /08 2018
せっかちなのは火の性分だ。何ものをも焼きつくして元も子もなくしてしまう。
不人情で冷酷なのは氷の性分だ。誰の心も寒々とさせ、元気を失わせてしまう。
強情なのは溜り水か朽木の性分だ。いきいきとした自由さが少しもない。
この三者は、いずれも有意義な仕事をしていくことはできない。




68.運命に勝つもの

菜根譚
09 /08 2018
運命のいたずらは、これを予測することもできない。しばりつけるかと思えば自由にし、自由にしたかと思えばおさえつける。その前にあっては、英雄もふりまわされ、豪傑もつまずいてしまう。

だが、道を体得した者だけは、運命に従いながら、平穏なときにも有事の際に備えている。これには運命の神も手の下しようがない。




67.悪の善、善の悪

菜根譚
09 /08 2018
悪事を働いても、それが露見するのを恐れているようならば、悪人とはいえ、まだ一片の良心を抱いているものだ。

善行を積んでも、それがいち早く評判になればよいと願うようでは、善いことをしたとはいえ、悪の道におちる要素が感じられる。




66.楽しみと悩み

菜根譚
09 /08 2018
人々は地位や名誉を得ることが幸福だと思い込んで、名利を離れる楽しみこそが最高のものであることに気づかない。

人々は貧しさによる飢えや寒さを最大の不幸だと思いこんで、飢えもせず、凍えもしない富貴の人こそがもっとも深刻に悩んでいることを知らない。




65.「暗室のなかにも晴天あり」

菜根譚
08 /18 2018
心さえ澄みわたっていれば、暗黒の場所にいても光明に包まれ、良心を見失うことはない。心が曇っていれば、光明のなかにいても悪魔の誘惑に本心を奪われてしまう。




64.見かけは清貧でも

菜根譚
08 /18 2018
何万石の地位にふりむきもせず、清貧を楽しんでいるように見えても、その心中にまだ名誉欲が残されていれば、俗物根性のとりこにすぎない。

為政者となり、善政をしいているように見えても、それが功名心にもとづく行為であれば、野心をとげるための手段にすぎない。




63.不完全こそ完全

菜根譚
08 /18 2018
水を満たせば倒れる器、銭でいっぱいになれば割られる貯金箱。人生とはこうしたものだ。

無の境地に身をおき、不完全な状態に甘んじていることが、君子として最も安全な道である。




62.「大功は巧術なし」

菜根譚
08 /18 2018
ほんとうに潔癖な人というものは、そのような評判をたてられることもない。しきりと評判になる人は、実は名誉欲の強い人なのである。

最高のわざを身につけた人は、小手先細工はしない。小手先細工をつかうような人は、実はわざを身につけていない未熟者なのである。




61.「秋殺ありて春生なし」

菜根譚
08 /18 2018
道を学ぶには、一面では慎重を事としなければならないが、また一面では、さらりとして淡白な気風をもつことが大切である。

つねに緊張の一点張りで通すのは気候にたとえれば晩秋の霜のようだ。道をひろめていくためには、春風のような和やかな雰囲気が、どうしても必要なのである。




60.エリートの怠惰

菜根譚
08 /18 2018
春ともなれば、無心の花や鳥でさえ、美しくひらき、たのしげにさえずる。

運よく地位に恵まれて、くらしの苦労もなく、人生の春に遭いながら、鳴かず飛ばず、なんの仕事も発言もせずに無為に日を送るようでは、たとえ百年生きようとも、一日生きた値打ちもあるまい。




59.花三態

菜根譚
08 /04 2018
すぐれた人格によって得た地位名誉は山野に咲く花。放っておいても伸び伸びと育つ。
功績によって得た地位名誉は鉢植えの花。ご主人の気持ち次第で植え替えられたり、捨てられたり。

権力とりいって得た地位名誉は花瓶にさした花。見ているうちに、たちまちしおれる。




58.失意は得意の中に生まれる

菜根譚
08 /04 2018
苦労の中にこそ、まことの喜びがある。調子がよいと思っていると、いつか失意の悲しみを味わわされる。




57.真価をおおうもの

菜根譚
08 /04 2018
すべての人の心の底には、必ず真の文章、すなわち生まれながらの理性が備わっている。だが多くの場合その理性は、がらくたのような知識におおわれて、その真価を発揮していない。
すべての人の心の底には、真実の音楽、すなわち天から授かった感性が備わっている。だが、その感性も、大ていはあやしげな芸術によって曇らされ、輝きを失っている。

道を学ぼうとするものは、まず心中に入り込んだ夾雑物を一掃することによって、埋もれていたみずからの理性と感性とを掘り起こし、それを活用していかなければならない。




56.口頭の禅

菜根譚
08 /04 2018
書物を読んでも、聖賢の精神に触れなければ、文字のドレイにすぎない。
高位高官の座についても、人民に愛情を注がなければ、官服に身をかざった禄盗人にすぎない。
学問を論じても実践がともなわなければ、口先だけの修行にすぎない。
事業をおこしても、それによって人々の利益をはかろうとしなければ、つかの間の栄華にふけるだけだ。




55.骨を折って怨まれる

菜根譚
08 /04 2018
ぜいたくな暮らしをしていると、いくら富んでいても満ち足りた思いをすることはできない。つましい暮らしをしながら、余生を楽しむほうが、よほどましではないか。

腕ききといわれる人は、一所懸命骨を折って、しかも人々からは怨まれる。グズといわれる人は、気楽に毎日をすごして、自然のままの本心を保っている。このほうがどれだけよいか知れぬ。

54.侵略者に武器を与える

菜根譚
08 /04 2018
心中が清らかであれば、大いに昔の書物を読むがいい。

もしそうでない者が書物を読むと、昔の人のすぐれた行動を、自分が利欲をとげるための参考としたり、りっぱな言葉を、自分の欠陥をとりつくろう口実にしたりするものだ。これでは侵略者に武器を与え、盗賊に食料を与えるのと変わりがない。




53.万全を期待するな

菜根譚
08 /04 2018
人のおかれている条件はさまざまだが、あらゆる面で恵まれている場合は見当たらないものだ。自分一人だけが、あらゆる面で恵まれたいとねがっても、かなうものではない。

人の感情の働きはさまざまで、常に道理にかなっているとはいえない。まして、すべての人を、道理に従わせようとしても、できるものではない。
この現実を忘れないで、自他の関係をコントロールしていくことも、一つの手段方法である。

52.「斗粟(とぞく)も万鐘(ばんしょう)に当つべし」

菜根譚
08 /04 2018
人に恩を施すとき、自分の行いの美しさを意識せず、人々の感謝や賞賛を期待しないようであれば、米一升の施しにも何万石もの価値がある。

人に利益を与えるとき、それによって自分の利益をはかったり、報酬を要求するようであれば、たとえ何万両の金を与えても、ビタ一文の価値もない。




51.忘れてはならぬこと、忘れなければならぬこと

菜根譚
08 /04 2018
自分が人のために尽くしたことは、心にとめておく必要はない。だが、迷惑をかけたことは、いつまでも記憶にとどめておこう。

人から受けた恩は忘れるな。人に対する恨みは、きれいに忘れてしまうことだ。




50.時代に応じ、相手に応じ

菜根譚
08 /04 2018
正しい秩序の確立した時代には、姿勢を正して生きよ。秩序が乱れた時代には、めだたぬように生きよ。行きづまった時代には、自分の理想を守りながらも、協調する心掛けを忘れるな。

善人に接するときは、これを信じて寛大にあつかえ。悪人に接するときは、これに心を許さず、きびしくあつかえ、なみの人に接するときは、たとえ信用をしても警戒心を忘れるな。




49.幸福と不幸と

菜根譚
08 /04 2018
幸福といえば、わずらわしい出来事が少ないことにまさる幸福はない。不幸といえば、欲望が多いことにまさる不幸はない。

いろいろな事で苦労をしたあげくに、面倒が少ないことの幸福をさとる。心を平穏にすることができて、ようやく欲望が多いことの不幸をさとる。



48.根本までさかのぼれ

菜根譚
03 /03 2018
肝臓に故障がおきれば目が見えなくなり、腎臓を冒されれば耳が聞こえなくなる。
病気はまず人の目のとどかぬところに生じて、その影響が表面にあらわれるのだ。

人前に恥をさらしたくなければ、人の目のとどかぬところで過ちをおかさぬこと、それが君子の心得である。



47.善人と悪人と

菜根譚
03 /03 2018
善人は毎日の生活ぶりがおだやかなことはいうまでもないが、夢のなかでさえ、安らかな気持ちにみたされている。

悪人はすることなすこと残虐非道なのはいうまでもないが、その言葉つきや笑い声さえも、すごみにあふれておそろしいものだ。




46.とらわれぬ心

菜根譚
03 /03 2018
人格をきたえるさい、いちばん大切なのは枯木や石ころのように、ものに動じない冷静な心を身につけることだ。これがないと目前の誘惑に負け、欲望にふりまわされてしまう。

天下の政治をとるさいも同じだ。いちばん大切なのは行く雲、流れる水のように、悠々としてとらわれぬ心を身につけることだ。これがないと部分にこだわって全局を見失い、破綻を招く結果となる。




45.楽しみは至るところに

菜根譚
03 /03 2018
慈悲の心は万人のものだ。維摩菩薩であろうと、卑しい屠殺人であろうと、その本性には変わりはない。

それと同じように人生の楽しみは至るとこにみちている。宮殿に住もうと 、あばら屋にいようと、すべての場所が浄土である。だが、欲望や感情にとらわれていては、目の前がふさがって真実が見えず、手のとどくところにあるものも、はるかかなたにあると思いこんでしまうのだ。




44.横道にそれるな

菜根譚
03 /03 2018
学問をするからには、精神を集中して、その第一義的な目標を追求していかなければならない。

修養を目的としていながら、一方で功名や手柄に心をひかれるようでは成果はあがらない。また、修養を身につけても、それを風流ごとにばかり発揮していては、上っつらの理解に終わってしまう。




43.世に処するには

菜根譚
03 /03 2018
教養を身につける点では人よりもつねに一歩先んぜよ。さもなければゴミのなかで着物をはらい、泥水で足を洗うのと同じだ。とうてい人格の向上は望めない。

社会生活では足どりは慎重にして、人よりも一歩おくれるくらいにせよ。さもなければ灯にとびこむ蛾や、垣根に角をひっかけた牡羊のように、暴走しては失敗し、たえず苦労を続けるだろう。




42.「君子もとより君相のために牢籠(ろうろう)せられず」

菜根譚
03 /03 2018
富貴には「仁」で対抗し、権勢には「義」で立ち向おう。あくまで一個の独立した人格を守り通し、支配者の思うにまかせてはならぬ。

人間の意思の力は何よりも強いのだ。たとえ天地の神であろうとも、これを勝手に左右することはできない。




41.「濃艶なるべからず、枯寂なるべからず」

菜根譚
03 /03 2018
自分を大切にし、人にも至れり尽くせりで、万事に行きとどいている人物がいる。そうかと思えば自分のことは一向かまわず、人のことにも無関心で、万事について無頓着な人物がいる。

どちらにせよ、あまり極端なのは感心できない。君子の生活ぶりは、しつこすぎもせず、冷淡すぎもせず、ほどのよさを守っていきたいものである。




40.「ひとたび退歩すればすなわち遠く千山を隔てん」

菜根譚
03 /03 2018
手近に望みがかなうからといって、つまらぬ欲望にふけるのはやめよ。一度、その味を覚えると、深みにはまるばかりだ。

困難だからといって正義を行うのをためらってはならぬ。一度、後退してしまうと、際限がなくなるものだ。




39.雑草の種子を防げ

菜根譚
03 /03 2018
弟子を教育するのは箱入り娘を育てるのと同様で、最も大切なのは交遊関係に気をつけることである。もし、一度でもよからぬ者とつきあえば、あたかもきれいに耕した田畑に雑草の種子を落とされたも同然で、その弟子は一生かかっても一人前にはなれないであろう。




38.「自心を降す」

菜根譚
03 /03 2018
まず、みずからの心にうち勝とう。そうすれば、どんな誘惑でも退散させることができる。

まず、みずからの心を平静にしよう。そうすれば、どんな妨害をもはねつけることができる。




37.「聡明を黜(しりぞ)け、紛華を謝す」

菜根譚
03 /03 2018
利口ぶるのはやめて、無骨な率直さを守り、自分の本心を見きわめて、これを伸び伸びと発展させよう。

華美なくらしには背を向けて、さっぱりとした境界に安んじ、そのすがすがしい生涯を長く天地にとどめよう。




36.小人を憎むな、君子にこびるな

菜根譚
03 /03 2018
つまらぬ人物と接するとき、きびしい態度で臨むのはやさしいが、愛情を失わずに接することはむずかしい。

立派な人物と接するとき、かしこまった態度で臨むのはやさしいが、卑屈におちいらずに振る舞うのはむずかしい。




35.「世路は崎嶇(きく)たり」

菜根譚
03 /03 2018
人の心は変わりやすく、世渡りの道は曲がりくねっている。

無事に世をわたろうとすれば、容易に通れぬ小道では、自分は待って人を先にやり、らくに通れるところでも、三分はあけて人にゆずる心がけが大切だ。




34.偏見と独善

菜根譚
02 /12 2018
利益を求める心は、さして人の本心を傷つけるものではない。それよりももっと恐ろしいのは偏見にこりかたまることだ。

愛欲の心は、それほど人の成長をさまたげるものではない。それよりももっと有害なのは知ったかぶりの独善だ。




33.とらわれぬ心

菜根譚
02 /12 2018
名声、富、地位、これらを求めようとする心を流し去ることができれば、俗物の境地から脱出したといえよう。

だが、道徳や仁義を求めて苦労しているうちは、まだほんものとはいえぬ。意識して修養を積む境地からさらに進んで、道徳や仁義にとらわれぬ自在の境地を得たとき、ようやく聖人の域に達したといえよう。




32.自己認識の機会

菜根譚
02 /12 2018
低い地位に安んでいれば、高い地位がどんなに危険なものかがよくわかる。暗いところから見ていると、「日の当たる場所」にいるものの実態がよく見える。じっと動かないでいるうちに、駆けずりまわることの空しさがわかってくる。沈黙を守っているうちに、口数が多いのはさわがしいばかりだと悟ってくる。




31.富者の卑しさ、賢者の愚かさ

菜根譚
02 /12 2018
富貴の家に育った人は、当然、寛大で暖かい心がなければならないのに、実際には疑い深くて不人情なものだ。これは身が富貴でありながら心が貧しく卑しいためだ。これでは長く天の恵みを受けることはできない。

才能に恵まれた人は、当然、それを深くかくすべきものなのに、実際には得意になって才能をひけらかすものだ。これではいかに才能があろうとも、分別ない愚者と同様だ。いつかは失敗するにちがいない。




30.「初心を原(たず)ぬべし」

菜根譚
02 /12 2018
活動が行きづまり、手も足も出なくなったときには、出発点の心境を思いおこそう。出発点からしてまちがっていたのか、途中で初心を忘れてしまったのか。

事業が成功し、なすべきことをなしつくしたときには、わが行く末を考えよう。人生は退き際が大切、成功に気をよくして、最後に醜態をさらすまい。




29.何事も程度問題

菜根譚
02 /12 2018
心を砕いて努力するのは結構だ。だがあまりに苦しむばかりでは、生きている甲斐がないではないか。

淡白な気風はよいものだ。だが、あまりに枯れすぎては、世のため、人のための役には立つまい。




28.過ちなく、恨みなく・・・

菜根譚
02 /12 2018
社会生活においては、むりに功績をあげようとつとめることはない。失敗を犯さなければ、それが立派な功績ではないか。

対人関係においては、しいて恩を施して感謝されようとつとめることはない。人から恨みを受けずにすめば、それこそ、人に感謝されることなのだ。




27.「山林の気味、廊廟の経綸」

菜根譚
02 /04 2018
政治の舞台にあるときには、世を捨てた隠者のような淡々たる気持ちを養おう。

第一線を退いてからは、天下の政治を忘れぬ心がけが大切だ。




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